800万円の借り入れをしたとき
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私の勤めている会社は毎日銀行の方が寄られるので、現金の入出金だったり、長期や短期の借り入れが行われるのを日常的に見ていました。ただそれはあくまで前向きな資金繰りのためでしたから、夫の会社の借り入れとは根本的に違っていたと思います。
当たり前ですが、夫の事業は銀行が安い金利で貸せるような材料もなかったのでしょう。私の普段接している行員の方とは全くムードが違ってひんやりした空気の中契約が交わされました。
その時は私に事業においての借り入れは借金ではないというなんとなくの認識があったのと、何より家の貯金が底をつく恐怖がもっとも身に迫っていたのでどこか天から縄ばしごでも降りてきたような感覚もあったと思います。
夫が事業のことを話さないのは普通のことでしたからこのときも何の説明もされることはありませんでしたが、資金が潤沢になり気持ちに余裕があればまた何とか頑張ってくれるのだろうという思いもあったと思います。
そう考えると私自身今だから総括できることばかりなのがよくわかります。どうしたって何も教えてもらえないのだから不安な部分は最大にいい想像で補って生活するだけでした。私に何らかの選択肢があったわけではありません。