願い
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元旦に届いた年賀状の1通 「話がある」と。
昨日恐る恐る電話した。悪い病気になっていて「来年の年賀状は多分書けないから…」
治療が辛いことや家族が優しくしてくれたり離れたところに住む子供が心配していて、という話を聞いた。
病気の名前とステージを聞いて言葉を失ったけど「大丈夫な気がするから治療がんばって」とだけ言えた。ありがとうと言ってくれたからそれでよかったのかな。いい年して言葉が見つからないのが不甲斐なかった。
新年から腹立ったり落ち込んだりダークに沈みこんでいる私だけど、力なく、でも明るく達観したような口調で辛いことを話してくれる友人、そして家族の人達。その場所が崇高に思えて自分の悩みの俗っぽさが情けなかった。でもその俗人の悩みから抜け出すことが今年の目標だ。愛する家族に看取られたいし看取りたい。それがいないならひとりぼっちの方がいい。
年賀状は面倒で嫌だったけど「年賀状で繋がってる人には伝えたかったから」と言ってくれた。そして青春時代を彩ってくれた数少ない友達はやはり本当に大切だと思える。当時彼女は成績優秀ゆえの悩みを聞かせてくれた。「頭いい人はやっぱり面白いわ」と思ったエピソードがいくつも思い浮かぶ。
「会えたりする?」
いいのかわからないけど言ってみた。入院の合間の体調のいいとき会ってくれると言う。喜んでくれているように思えた。
絶対亡くなってほしくない。