減っていくばかりの通帳残高に絶望していました
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毎月入っていたお金が入らない、しかもそれが改善される見込みがない、そのとき味わった日一日と深まる恐怖感と絶望感を忘れることはないと思います。
病気やけがで就労ができていないというのならまだしも、少なくはない時間働いてその結果がゼロ(本当はゼロ以下の成果ということなのですが)などというのはその労働の意味はないということです。
私なら絶対にやめたと思います。傷の浅いうちに、惨めでも情けなくても悔しくても、失ったお金のことで妻が烈火のごとく怒ったとしても。ちなみに私なら、怒るより先にほっとしてむしろ喜んだと思います。経験を前提にしてそんなに物わかりのいい自分を想像するのではありません。その時点でそれだけの窮地になる、それだけでもう先が見えていたと思います。そのときあった退路なら、どれだけ過酷でも気持ちを奮い立たせて向かう若さが私にはあったと思います。
完全に夫からの入金が途絶えてから、わずかな蓄えなどどんどん消えていきました。値下げシールの貼られたものだけをカゴに入れる生活をしたところで、通帳の底は見えてきました。「どうして平気でごはんを食べていられるの?」と食卓の上のものを投げつけたくなる心をいつも抑えていました。子供がかわいく、かわいそうだったからです。
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