やけにダークな回想ゾーンです②
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泣いている私の横で母が「なつのの気持ちは全部わかるよ。」と言って泣いていました。私は母を泣かせてしまったことで自分を責めましたが外に出してしまったものは戻せません。今でも申し訳なく思っています。
「どうしたのか話してみて。」
「ごめんごめん。気にしないで大丈夫。心配しないで。」
「.....心配しないからね。心配しないよ。心配してもこんな年寄りになって何もしてあげることできないからね。元気を出して!心配しないよ。」
そんな会話でした。
その時は知らなかったことですが夫はそのときすでに私に内緒で母からまとまったお金を借りていました。
仕事がずっとうまくいっていなくてうちに余裕がないことを母は知っていて、日頃から娘の学校関係で出費の多いときなどいつも必要な金額をお祝いと言って渡してくれていました。自分だって有り余るほどのお金があるわけでもないのに、ほかの姉妹と比べて私の置かれている状況を不憫に思い、その時も親だから私のつらい気持ちがわかると言ってくれているのだと私は思いました。
だから私は母に対する後悔とともに、やはりひとりで頑張るしかないのだということを悟り母に2度と泣き言は言わないと決めました。
母がそのとき夫のことを私に告げていたら私の心は本当に壊れていたかもしれません。
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